トト

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—こちら「生活」のコーナーでは、子供たちとの日々を綴ります—

わたしの実家に、新しい家族が加わりました。ゴールデンリトリバー、1歳半の男の子、名前はトトロ(愛称、トトまたはトロちゃん)です。まだ家に来て、一ヶ月も経たないせいか、ちょっと落ち着かないトトロ。よく吠えて、母を悩ませているようです。
今週末、父母が母の実家、福島県の喜多方に帰ってしまったので、わたしがトトのお世話係りに。子供たちも春休みなので、家族で三日間、泊まりがけでトトの面倒を見ました。
朝6時のお散歩。こんなに早く起きて、しかも40分も散歩に行くなんて、わたしにできるのかな?と思っていましたが、これが意外にも、とっても気持ちが良かったのです。まだ空気がシン、と澄んでいて静まりかえる中に、鳥や虫の鳴き声だけが響き渡っていました。鶯の鳴き声がひときわ山にこだまし、春を感じました。程よく歩き、帰った後は朝ご飯。久々に朝お腹が空いてからご飯を食べたな、と思いました。
三日間、一日に三度、お散歩へ行き、トトロと子供たちと過ごし、日中はひなたぼっこして、、、。いつもよりのんびりと過ごし、母の部屋に置いてあった本「おくりびと」を読み、何処にも遠くへ出かけていないのに、どこか遠くへ行っていたような三日間を過ごしました。

トトが来るずっと前に、やはりゴールデンリトリバーのジャックが居ました。トトロを見ていると、ジャックを思い出します。ジャックが死んだ日、わたしたちは家族で集まり、ジャックのお葬式をした後、皆で庭に深い穴を堀り、ジャックを埋葬しました。ジャックのお葬式では、ジャックとの思いでを、泣いたり笑ったりしながら話し合い、家族で一晩中飲み明かしました。あの日は、ジャックの体を皆で綺麗に拭き、鼻や耳に脱脂綿を詰めて、硬直してしまった体をほぐすようにブラシで艶のある美しい毛並みを整えて、まるでジャックがまだ生きているかのように仕立てから、体に毛布をかけて、家の中のわたしたちの側に一晩寝かせました。あの日、わたしたちは「おくりびと」だったのだな、とふと気がつき、ジャックの魂がトトに息づいているような気がしてきました。
ジャックは、今は、実家の庭でやすらかに眠っています。